猫の症状から探す
猫が痩せてきた(体重が減る)ときに考えられる病気
猫は体が小さいため、数百グラムの体重減少でも大きな変化です。高齢の猫で、よく食べるのに痩せる、落ち着きがなくなった場合は甲状腺機能亢進症、水をよく飲む・尿が多い場合は慢性腎臓病や糖尿病、吐く・下痢が続く場合はIBD(炎症性腸疾患)や腸のリンパ腫が考えられます。毛におおわれて体型の変化が分かりにくいので、定期的に体重を量りましょう。下の目安と、ほかの症状から近い病気を探してみてください。
受診の目安
すぐに受診夜間・休日でも
- ぐったりしている、まったく食べない
- 白目や口の中が黄色い(黄疸)
- 呼吸が苦しそう、口を開けて呼吸している
早めに受診当日〜翌日に
- 1〜2か月で体重の1割ほど減った(4kgの猫なら0.4kg)
- よく食べるのに痩せてきた、落ち着きがない
- 水をよく飲む・尿が多い
- 吐く・下痢が週に何度もある
- 口臭やよだれがあり、食べにくそうにしている
様子を見てよいその後も元気なら
- 食事の量を調整して、意図して減量している
迷ったときは、かかりつけの動物病院に電話で相談してください。様子を見る間も、いつ・何回・どんな様子だったかをメモし、写真や動画を撮っておくと診察で役立ちます。
受診の目安とチェックリストを見る考えられる病気30件
部位ごとに並べています。すぐ受診は、その病気で急いで受診したほうがよいサインです。
感染症・寄生虫8
-
猫の白血病(FeLV)貧血・免疫不全・リンパ腫を引き起こす猫白血病ウイルスの正しい知識すぐ受診呼吸が苦しそう(胸の腫瘍・胸水の疑い)
-
猫のヘモプラズマ症元気消失・黄疸・急激な貧血は赤血球寄生菌の危機!ノミ・マダニ感染経路と抗菌薬治療を詳しく解説すぐ受診急にぐったり・歯茎が白い・黄疸(数時間〜1日で急変することも)
-
猫の回虫症吐いたものに「動く白い紐」?子猫のポッコリお腹と人間への感染リスクを解説すぐ受診子猫のお腹がひどく膨らむ・ぐったりしている
-
猫の鉤虫症貧血で真っ白な歯茎は吸血鬼の仕業?下痢と急激な衰弱を招く寄生虫の正体を解説すぐ受診歯茎が白い・ぐったりしている(特に生後数週の子猫)
-
猫の条虫症(サナダムシ)お尻の周りに米粒のような白いものが動いている!ノミの駆除と条虫の同時駆虫で解決する方法を解説
-
猫の伝染性腹膜炎(FIP)お腹の膨れや長引く発熱は致死的なサイン?新薬GS-441524等による最新治療を解説
-
猫のエキノコックス症猫は100%無症状なのに人間は死に至る?ネズミ捕食の恐怖と「手洗い」の防護鉄則を解説
-
猫のエイズ(FIV)免疫低下による日和見感染を繰り返す猫免疫不全ウイルス感染症の全貌
腫瘍・がん6
-
猫の子宮がん(子宮腺がん・平滑筋肉腫)の初期症状と余命、治療費用を解説すぐ受診呼吸が速い・お腹が張って動かない
-
猫の腸リンパ腫慢性の下痢・嘔吐・体重減少が続くのは要注意!病型別の診断・化学療法と予後を解説すぐ受診急に痩せる・まったく食べない、頻繁な嘔吐・ひどい下痢、お腹が膨らむ(24時間以内に)
-
猫の線維肉腫ワクチン接種部位に忍び寄る「しこり」の正体は? 3-2-1ルールによる早期発見と、QOLを最優先した最新治療戦略を徹底解説
-
猫の扁平上皮癌口・鼻・耳の潰瘍が治らないのは危険なサイン!原因・診断・外科手術と緩和ケアを解説
-
猫の胃がん(胃腫瘍)慢性的な吐き戻し・黒い便は悪性リンパ腫のサイン?抗がん剤の副作用と末期の緩和ケアを解説
-
猫の乳腺腫瘍しこりを発見したら88%が悪性!避妊手術が最強の予防と根治目指す広範切除術を解説
消化器6
-
猫の肝リピドーシス(脂肪肝)猫の「3日絶食」は死のデッドライン?黄疸・よだれ・急激な激痩せから救う強制給餌を解説すぐ受診白目・皮膚・口の中が黄色い(黄疸)、ぐったりして反応が鈍い
-
猫の膵炎突然の激痛と嘔吐・「祈りのポーズ」は命の危険?自己消化の恐怖と最新治療を解説すぐ受診まったく食べない・体が冷たい・ぐったりしている(当日中に)
-
猫の巨大食道症食べた直後の「逆流」は病気のサイン?飲み込めない苦しみと直立食事療法の秘訣を解説すぐ受診湿った咳・発熱・苦しそうな呼吸(誤嚥性肺炎の疑い)
-
猫の肝炎嘔吐・食欲不振は進行のサイン?三臓器炎の危険と胆管肝炎の治療法を解説すぐ受診強い黄疸、お腹が膨らむ、ぐったりして意識がおかしい
-
猫の胆管肝炎複合症黄疸・食欲廃絶・嘔吐は緊急事態!3疾患が同時進行する診断・抗菌薬・免疫抑制療法を解説すぐ受診黄疸・まったく食べない・嘔吐が重なった(48〜72時間以内に)
-
猫のIBD(炎症性腸疾患)慢性の嘔吐・下痢・体重減少が治らないのは要注意!生検による病型確定と食事・薬物療法を解説
ホルモン・内分泌5
-
猫の糖尿病水をよく飲む・大量のおしっこ・食べても痩せる猫のインスリン治療・在宅管理・食事療法を解説すぐ受診嘔吐・食べない・ぐったり・甘いにおいの息(ケトアシドーシス)、インスリン後に倒れた(低血糖)
-
猫のアジソン病慢性的な食欲不振・体重減少・虚脱は副腎不全の危機!ACTHテスト・ホルモン補充療法と急性発作時の対処を詳しく解説すぐ受診急にぐったりして立てない、激しい嘔吐(アジソンクリーゼ。数時間で命に関わる)
-
猫の糖原病低血糖で突然倒れる「静かなる燃料切れ」?特定の純血種に見られる遺伝性難病を解説すぐ受診ぐったりして意識がない、けいれん(低血糖発作。意識があれば歯茎にブドウ糖)
-
猫のクッシング症候群お腹だけポッコリ腫れるのは老化のせい?皮膚が紙のように薄くなる難病を解説
-
猫の甲状腺機能亢進症老けて見えるのは「若返り」の罠?異常な活発さと食べて痩せる飢餓の正体を解説
歯科・口腔2
泌尿器・生殖器2
-
猫のアミロイドーシス多飲多尿・おしっこが泡立つのは不治の難病サイン?アビシニアン等に多いタンパク沈着と腎不全管理を解説すぐ受診シャムなどの猫が急に元気をなくし、お腹を触られるのを嫌がる(肝臓の出血の疑い)
-
猫の糸球体腎炎多飲多尿・むくみは腎臓のSOS?慢性腎臓病への進行を防ぐ治療法を解説すぐ受診呼吸が苦しそう(胸水の疑い)、けいれん
心臓・循環器1
Qよくある質問
- どのくらい体重が減ったら受診すべき?
- 意図していないのに、1〜2か月で体重の1割前後が減ったら受診しましょう。4kgの猫なら0.4kgで、抱っこしても気づきにくい変化です。キャリーごと量って引き算する方法なら、家でも量れます。
- 高齢の猫がよく食べるのに痩せるのはなぜ?
- 10歳以上の猫では、甲状腺機能亢進症がよく見られます。甲状腺ホルモンが増えすぎて代謝が上がり、よく食べるのに痩せる、よく鳴く、落ち着きがない、吐くといった症状が出ます。血液検査で分かるので、気になったら相談しましょう。
- ダイエット中の猫で気をつけることは?
- 猫は急に食事を減らすと、肝リピドーシス(脂肪肝)になることがあります。減量は1週間に体重の1〜2%程度を目安に、ゆっくり進めましょう。食べる量が急に落ちたときは、ダイエット中でも早めに相談してください。
猫のほかの症状から探す
このページは、受診するかどうかを考える目安です。診断の代わりにはなりません。気になる様子があれば、動物病院に相談してください。


